最近お客様から「こんな感じで」と言われる写真。
いつもどおり何気なくインスタに載せた写真です。
結構載せてから「これにしたい」とのお声をいただきまして。
あのですね。
なんかすごい嬉しい。
自分の作ったスタイルで「これにしたい」といわれる喜びたるや。
美容師冥利に尽きます。
基本スタイルはウェブオーダー。
いずれヘアカタログは滅びるのではないかと思っております。
かつては美容室にヘアカタログを持ってきてくださるお客様が大変多くいらっしゃいました。
または雑誌のヘア特集。
ここ数年そういった場面を目にする事は激減しました。
代わりに主流となったのはウェブカタログ。
ホットペッパビューティーを始め、色々なまとめサイトからスタイルオーダーされる事がほとんどです。
いいスタイルに言葉はいらない。
そしてある事に気づくのですが、持ってきて頂く画像って【だいたい同じ】なんですよね。
まあはっきり言っちゃうと、ホットペッパーのスタイル【トップ10】の中のどれかです。
「あ〜、またこれか〜」と。
美容師なら知っている事なのですが、観覧数に応じてランキングが決まります。
要は上にきてるスタイル程見られているという訳です。
まとめサイトもホットペッパーを始め、ヘアカタサイトからの引用で成り立っており、自ずとお目にかかるスタイルはランキング上位のスタイルになるのは当然の流れな訳です。
【つくったスタイル】は【つくった人】にしかわからない。
「これにしたい」と言われたものの、正直【100%同じ】にはできません。
なぜなら作ったのが僕でないからです。
まあ見た感じ【同じような感じ】にはできますが、おそらくそのスタイルには必ず【見えない所にこだわり】があるはずなんです。
これはおそらく専門的な話になってしまい、お客様には直接関係のない話というのが正直なところ。
【ここの部分は実は短く切ってある】とか【ここの所は実は他より少し軽くしてある】とか【実はスタイリング剤〇〇を使うんですよ】とか。
この【実は】の部分こそ美容師の【こだわり】であり、ウェブの画像だけではわからない所。
結果、100%は再現できないのです。
そういった【他の美容師さんのスタイル】を僕が切ることに多少違和感を感じていた今日この頃。
しかしここ最近【僕のスタイル】を参考画像にお持ち頂く事が【激増】してます。
一体何が起きたのか?
答えはこれ。
インスタグラム。
https://www.instagram.com/kazu_zeal/
今やヘアカタログはこれでいいのではと思ってしまいます。
とにかく便利なのは【#(ハッシュタグ)】
もはや説明する必要もありませんが、“#“をつければそのイメージの画像がわんさか出てきます。
しかも更新速度は激早です。常に最新のスタイルが手に入る事でしょう。
僕もひたすら自分のサロンワークでのリアルスタイルから撮影の作品までコツコツと掲載を続けて参りました。
今投稿も600を超えてきた所でのついに・・・
「こんな感じで」
もうね、僕の作ったスタイルを指差し「これで」と言われる喜びよ。歓喜です。
まさか地方で美容師やっててこんな日が来るとは思いませんでしたよ。
それでここんとこ【ボブ】にしたいお客様には結構な確率でこの画像を持ってきて頂く訳です。
いやね、さすがに自分で切っただけあり超〜〜詳しい説明ができるんですね。
「実は襟足だけ短く切ってるんですよ」
「32ミリのコテで外巻きにね」
「前髪は厚めで」
「表面には軽くレイヤーを入れてですね」
「多少前あがり気味なんです」
「あ、あそこの席できったんですよ」←もはやどうでもいい(笑)
これこそ再現率100%!
カットからスタイリングまで自分で仕上げたからこそわかる裏話があります。
【カラー】においても同じ。
カラーのインスタからのオーダー率は半端じゃありません。
そもそもインスタをみてきて頂いたお客様も大変多いので。
自分で染めたカラーだからどんなカラー剤を使ったかわかるのはもちろん、できないカラー(加工がきついもの)はそもそも載せていないので。
そういった事例を含めて、もはや【マイヘアカタログ】と化したインスタグラム。
インスタだけではないけど、美容師としてはこういったアカウントを1つもつのは今後マストになる事かと。
一目見ただけで、「あ、この人こんな感じのスタイル得意なんだろうな〜」みたいな域に達すれば、なによりお客様にとって有益なのではないでしょうか。
なりたいイメージがあるならば、それが得意な美容師さんに出会えた方がいいですからね。
そういった意味ではインスタは無料で使えるし、美容師が【自分らしさ】を表現するのにはとっかかりやすいツールである事は確かです。
お客様は常に【自分に合う美容師】を求めています。
美容室を探すならきっとまずお店の名前を検索するでしょう。
ホームページをみてメニューを確認。
スタイルを確認。
スタッフを確認。
ブログを確認。
今なら更にフェイスブック、インスタ、ツイッターも名前を入れれば即検索できる時代です。
ここまできてやっと【ご来店】となる訳です。
情報が溢れているが故に、お客様も美容師選びに慎重になるのは当然です。いくらでも事前に調べられるのですから。
そこで美容師側が【自分らしさ】を【発信】できれば、お互いの需要が合致するのではないかと思うんです。
できる事ならもっといい【技術・サービス】を受けたいと思うのは消費者にとって当然の心理。
僕はブログを通して「僕はこういう人間です。」というのを包み隠さず伝えているつもりです。
プライベートも晒しますし、嘘偽りは毛頭ございません。
その上で、そんな僕に期待して来てくれたお客様には絶対に満足して帰って頂きたいと思っています。
お客様は口には出しませんが【後悔】したくないですよ。
特に初めていく美容室では本当は言いたいと思うんです(あの〜、失敗しないでくださいね・・・)心の声ですが。
それは技術だけではなく、接客の相性も然りです。
少しでも満足度は高めたい。しかしながら行ってみないとわからない。そんな状況は今や昔の話です。
少しでもお客様の不安をなくせたら。それも【来店前】に。
SNSはここ数年で著しい発展を遂げた素晴らしいツールです。
リアルじゃない面、怖い部分があるのも確か。
叩く人がいる。それもわかる。
邪道かもしれない。しかしお客様の為に【発信】しなくてはならない事があるのも確か。それはプロとしての義務だから。
発信を続けて2年。
最初は正直【自分の為】に始めたSNS。
自己満全開で今読み返すと恥ずかしい記事もあったり(笑)
けど今は書きながら頭の中には【お客様】そして【会社】が。
普段自分が思ってる事をブログに。
お客様が来店する1時間の間に自分が思ってる事は伝えられないですから。そもそも聞きたくないだろうし(笑)
そんな事を考えながら僕は今日もスマホとにらめっこ。
全てのお客様が美容室で困らない事を切に願います。