【再来】・・・また来ていただく事。
美容師の売上を語る上で、この【再来】という言葉がかなり重要なキーワードとなります。
お客様が来店されたところでまた来て頂かないと意味がないからです。
【また来て頂くには?】という議題は美容室のミーティングでは、いやって程議論を重ね、そしてたどり着いた答えの多くは【接客】であったり【技術】なのではないでしょうか?
果たして【再来】されておりますでしょうか?
僕は【また来たいと思う美容室】もっと言えば【また切ってほしい美容師】になりたいのであれば、【自ら美容室に行く】のがいいのではないかと思います。
美容師が美容室にいくといろんな気づきがあるものです。
そりゃそうです。美容師なのですから。
裏事情を知ってるが故に、細かな事がいちいち気になるのです。
僕はなんだかんだ4回目の訪問となるアーティザナルさん。
同じつくばのサロンさんで、スタッフの皆さんとも最近少しだけ交流させて頂いてます。
とことんお客様目線になる。
自分で美容室を探し、自ら美容室へ出向く事こそ、究極の【お客様目線】ではないでしょうか?
僕の初めての来店動機は「気になってた」からです。
他にも動機は十人十色。ただ1つ言えるのは【何か】ないとお客様の目にも止まらないという事。
僕の場合は【アッシュ】だったり。
これは人それぞれだし、お店のカラーもあるから一概には言えませんが。
【何もない】美容室をそもそもお客様は【知らない】のです。
そもそも論ではありますが。
そして予約。
そしていざ予約しようとするのですが、まあ〜緊張しますね(笑)
しかしこれもお客様心理。初めての美容室は緊張するのですよ。
だからこそ【ネット予約】【LINE@】などのオンライン予約が増えたのであり、これを使わないなんてナンセンスではありませんか。
【来店の入り口】は多い方がいい。
最低限【電話予約】【ネット予約】は必須かと。
来店。
僕が【また行きたい】と思った最大の理由は【上手かった】から。
まずはそれ。思った通りの髪型にならないと本末転倒です。
なんかいい感じに切ってくれたからまた行くというなんともシンプルな答え。
「接客はいいんだけどカットが下手なんだよな〜。でもまた行こう〜」
います?そんな人?
これは長く美容師をやればやるほど陥りやすい思考なんですが、再来しないのを【人のせい】にしてしまう。
髪質がよくない、こだわりが強すぎる、アシスタントがミスった、俺は悪くない・・・
本当にそこなのかな?
というか、“自分の力不足“と思ってしまえばむしろ気が楽かと。練習すればいいだけですから。
そして、そういう人に限って人の言うことを聞かない。
【言い訳】をする人ほど教えててカチンとくる人はいません。
まずは他人を認め、できる人の言う事は聞く。
そして試す。これができただけで何か変わる気がします。僕はこれで変われたので。
早い。上手い。安い。の三原則。
早くて上手い。これは当然なのですが、【安い】これに関しては少し意味合いが変わってきます。
安いというのはただ単に値段が安い
ということではありません。
例えば10000円のカットがあるとして、仕上がりに大変満足し、しかも10分でカットが終わり、最高の接客を受けて、また来たいと思ったら、カット10000円でもきっと【これで10000円は安い】とこう思うはずです。
逆に、仕上がり最低、超時間かかる、接客オワタ・・・全てにおいて不満があれば例え500円でも【高い】と思うでしょう。
美容室では目に見えない“技術“に対してお客様からお金を頂く仕事。
であれば、心を満たさずして【安い】という概念は生まれない。
電化製品と違い、同じ商品は1つとしてなく、比べるものがないのですから。
今回も大変満足。安いわ〜。
(一応)同い年のアーティザナル副店長のイケメン古内さん。
僕ただのおじさん。ははは・・・
気持ちよくお金を払いました。
アーティザナルさんはうちと同じで【カット4500円】なんですよ。
一応つくばでは最高値に近いかと思います。
じぶんのカット料金と同じ料金を払うのには理由があって。
“自分の価値“の確認
正直美容師って、お店の子に切ってもらえば【タダ】で済むんです。
なので【美容代】に対しての意識がかなり薄くなりがち。
3000円のランチと聞いて大半の人が【高い】と思うかと思います。
ただ僕ら美容師って、それの何倍ものお金を頂いている仕事。
本来3000円のランチより価値のある仕事をしなければいけないわけです。
価値を感じなければ?
もう行きませんよね。
そういった【自分の仕事の価値は?】という自問自答ができるのが、美容師が美容室へ出向く最大のメリットかと。
「これはいいな。自分でも取り入れよう。」
「これをやられると不快なんだな」
それが得られればきっとお客様はまた来てくれるはず。
“自分の価値“更に高めていきたいと思います。