こんにちは。
借りぐらしです。
突然ですが。
僕、ラーメンって大好きなんですよね。
週5でもいけるレベルです。
美容師でもなければ、インスタの投稿は全てラーメンで埋め尽くしたい次第です。
そして僕の住む【茨城県つくば市】という土地では、実はラーメン文化が大変盛んでありまして。
つくばのラーメン屋だけで雑誌ができるくらい、激戦区でもあり、次々と新しい味が生み出され、そして消えて行く、まさに群雄割拠のラーメン戦国時代に突入しているのです。
しかしながら、そんなラーメン好きには恵まれた土地でありましたので、僕は仕事後、疲れた身体を癒すべく、足繁くラーメン屋に通う日々を送っていたのです。
ラーメンとの別れ。
そんなラーメンフリークであった僕が、ある日を境にラーメンを食さなくなった。
365日、ラーメンと共に生きてきた僕がだ。
何があったのか?
そう。
“結婚“ だ。
結婚を機に、僕はラーメン生活から足を洗った。
結婚当初からパートで働いていた嫁氏であったので、僕が家に帰ると一汁三菜とまではいかないがそれに近い食事が用意される日々が待っていたのだ。
いやでもむしろこれは【健康】への転機であった事は間違いない。
嫁氏の作る料理は、僕の口にドンピシャでハマり、いつしかこんな事を思うように・・・
「早く家に帰りたい」
まず独身の時にはなかった感情である。
完全に胃袋を掴まれた瞬間だ。
ラーメンという名の麻薬
健康生活を手に入れた僕。
家ではなんの不満もない食生活をおくっていた。
ここで補足なのだか、うちの嫁氏は好き嫌いが多く、外食をする際は場所を選ぶことになる。
外食は主にイタリアンとなる事が多かった。
パスタはお互いが好きな食事であった。
例えば嫌いなもので言えば生魚。
つまり刺身、寿司といったものは一切食べないのだが、今の時代回転寿司にいけば寿司以外のメニューも豊富である。
こういった感じで、何かしら別のメニューで嫁氏の好き嫌いを回避し、僕の食べたいものはある程度食べられるようにはなっていたのだが。
そう。ラーメンだ。
今風のラーメン屋はラーメン以外のメニューがない事が多い。ラーメン屋なのだから仕方がないが。
そして嫁氏はラーメンがあまり好きではない。
お分かりだろうか?
詰んだ。
そう、僕がラーメンを食べる術は【休日でありながら、且つ僕一人での昼食である】この条件を満たす時のみとなったのだ。
平日はせっかく美味しいご飯が家で待っている。
休日はほぼ一緒に行動。
子供ができてからは特に。
そうすると、僕がラーメンを食す機会というのは【月に一回がいい所】なのである。
そして、そうなればなるほど、僕の胃袋はラーメン・・・いや、むしろ豚骨を欲して暴れ回り、暴走する“SHOKUYOKU“を抑える為に、「今日は仕事遅くなるから飯は外で食うよ・・・」と嘘をつきこっそりラーメンを食べるという生活を送っているのだ。
麻薬。そう、ラーメンは一度食べたら忘れられない麻薬なんだ。
完全に僕は中毒者になっていた。
覚醒したチルドレン。
そんな永遠の愛を誓った嫁氏に嘘をついてまで、たまに無性に欲しくなるラーメン。
いつしか僕は「堂々とラーメンを食べたい」こんな夢のような絵空事を思い描いていた。
そしてその夢が【現実】となる日が訪れる事になる。
3月6日(火)この日僕は歴史の変わる瞬間に立ち会うことになる。
美容師である僕、火曜日は定休日である。
いつも通り目覚め、いつも通りの朝食を食し、いつも通り家族4人で出かけた。
時刻にしてAM11時。
小さい子供のいる家庭の出発は遅い。
リフォーム中の我が家。
最近の休みは家具や雑貨などの買い出しに費やす事が多い。
今日もニトリへ出向き、お値段以上の何かを物色する嫁氏。
時間がかかりそうなのでその間僕と息子氏は近くのドンキへ仮面ライダービルドフルボトルシリーズをゲットすべく走った。
合流し、時刻を見るとちょうどお昼時。
ここで嫁氏は何気なく息子氏にこう問いかけた。
そして次の瞬間、驚くべき一言を発したのだ。
・・・。
ラ、ラ、ラ、ラゥメンンンッッッ⁉︎
予想外の返答に僕は聞き返した。
ついに、ついにこの日が訪れた。
息子氏の口から「ラーメン」の4文字がついに。
待ち望む事苦節4年。
息子氏よ、成長したな。
おそらく僕が「ラーメン」といったところで、食い気味に「やだ」と返ってくる事は請け合い。
しかしどうだろう。
“子供の食べたいもの100%OK説“
そう、子供のチカラは絶大だ。
これには嫁氏もぐうの音も出ず。
2018年3月6日。【家族4人で堂々とラーメンを食す記念日】の制定だ。
記念日に選ばれしラーメン屋は?
僕の脳は、すぐさまスーパーコンピュータの如くフルスロットルでこの日にふさわしいラーメン屋を弾き出した。
星の数ほどラーメン屋のひしめくこの無法地帯。
自慢ではないが、この界隈のラーメンは網羅したつもりだ。
確かに美味いラーメン屋は存在する。
しかしどうだろう?
今流行りの味はこの日にふさわしいだろうか?
ラーメンデータベースで全国1位に君臨した【イチカワ】
ラーメンブームの引き付け役【喜元門】
女性をも虜にする【ハリケンラーメン】
確かにどれも行列必須の人気店だ。美味い事は間違いない。
ただ僕は“歴史“を感じてほしかった。
代々伝わる味。昔ながらのどこか懐かしいラーメン。
僕が選んだラーメン屋はここだ。
ラーメンすすきの
つくばからは少し外れるが、石下で長い歴史を持つラーメン屋。
僕が子供の頃から同じ味を伝承し続けている。
高校の頃は原付で真冬によく行ったものだ。
娘氏は残念ながらお昼寝タイム。
美味い。
息子氏も満足な模様。
僕はいつも味噌を。
変わらぬ味。
息子氏よ。これが「THE ラーメン」である。
こうして記念日は幕を下ろした
と、謎の長文にお付き合い頂きありがとうございました。
兎にも角にも、息子氏が正常に【男】としての道を歩み始めたという事。
男たるもの【肉・ラーメン】をこよなく愛すべきですから。
軽く話しを盛りましたが、嫁氏はラーメンの良し悪しがわからないらしく、普通の醤油ラーメンが一番好きとの事。
好き嫌いが多いのは本当です(笑)
最後に僕の持論を一つ。
水が美味いラーメン屋は、ラーメンも美味い。
ご静聴ありがとうございました。