2017年 4月 1日

ある老人から不思議な力を授かったエイプリルフールみたいな不思議な話。

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とても不思議な体験をしたので聞いてください。


信じられないかもしれませんが、僕が体験した嘘のような話です。

朝の出来事。


それは突然の事でした。


お店に入るやいなや、僕はぼけっとしてて誤って中島の足を踏んでしまったのです。


恐る恐る中島の顔を見上げると。

完っっ全に怒っている。


謝っても時すでに遅し。



瞬きすら許されぬ時の中で、確かに中島の拳が僕を目掛けて閃光のように舞い降りたのだ。

ゴッッ!!!


僕は膝から崩れ落ち、深い眠りについた。


今だからわかるのだが、それは長いようで短い時間であった。


しかし、夢の中で僕は知らない老人と確かに【会話】をしたのだ。


老人は僕にこういった。

「お前に翼を授けよう。」


怪しげな老人であった。


僕はその老人と別れ、目が覚めたのだった。


パッ。


不思議な夢であったが、このなんとも言えないスッキリとした気分はなんだろう。


そう言えば老人は「翼を授ける」といっていた。


あれは一体どういう意味だったんだろう。


翼・・・まさか飛べる?


いやいや、そんな事がある訳がない。


人間が飛べる訳ないではないか。


と、思いながらもずっとモヤモヤしていた。

僕は一度だけやってみよう。そう思ったのだ。


漫画にありがちなポーズではあったが、僕は精神を集中させた。

心を落ち着かせ“無“の境地に。




ん?体が・・・


う、浮いたーー⁉︎


えっ⁉︎


マジか!!


体が浮いた!!


なんだこれ⁉︎

体が綿のように軽い!!


と、飛んでる!!


俺、飛んでるぅー!!

慣れてくると割と自在に飛べるようになった。


つま先に精神を集中させるイメージだ。


透明のトランポリンに乗っている。そんな感じ。

少し練習したら50センチくらいは浮けるように。




結構体力の消費は激しい。


あまり長い時間浮くと100m走った感じで息切れするのだ。


進む速度は歩くより遅いものの、中々快適である。


空中で旋回するのは中々難しいことを初めて知った。

あの老人は一体誰だったのか。


僕はもう一度あの不思議な世界へ行き、老人にお礼を言いたい。


僕に翼を与えてくれた老人に。

そしてその後思わぬ出来事が。


うっかり僕はよろけて壁に頭をぶつけた。



そのショックでそまた深い眠りにつく。

目を覚ますと、僕に翼は無くなっていた。

翼の折れたエンジェルとなった僕は、またいつも通りの生活を営むことであろう。


いつかまたあの老人に会える日を夢見て。


楽しかったひと時。


人生できっと一度きりであろう貴重な体験ができた。


僕は確かに飛べた!


翼が生えたんだ!!


そう。まるでエイプリルフールみたいな話。


信じるか信じないかはあなた次第。


それではまた。

昨年の不思議な話。

空から降ってきた“あるノート“のせいで人生が狂ってしまったエイプリルフールみたいな話。

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